ハーレクイン・シリーズ
翼をもがれて
リネットの父は、美しい娘を洗練された淑女にするために、 没落貴族の娘を教育係としてあてがい、厳しくしつけさせた。 たしかにマナーやセンスは身についたけれど、こんな生活は苦痛…… 本来は読書好きでおとなしいリネットの心は沈んでいた。 そんなある日、リネットは寄宿学校時代の親友から兄を紹介される。 ルイス・エステベス・パラディ侯爵はフランスとスペインの混血で、 極楽島の海賊と呼ばれ、結婚を忌み嫌う社交界のスターだという。 彼女は親友ともども、ルイスが所有する極楽島へ招待されるが、 途中、彼は一行から離れ、リネットを秘密の小島に連れ出す。 隠れて休むときに使うというその島で、彼は夜を過ごそうと誘い……。
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- 頁数
- 176頁 / 新書判
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- 発行日
- 2016年07月20日
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- 著者
- マーガレット・ローム
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- 訳者
- 石川妙子
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- 定価
- 682円(税込)
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- ポイント
- 0pt
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- 発送予定日
- 2016年07月07日(予定)
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- ISBN
- 978-4-596-90424-9
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- 書籍番号
- K-414 (初版R-34)
読者レビュー
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ゆっき
最初から引き込まれました。純愛!っていう言葉がピッタリな気がします。ルイスもリネットも、お互い最初から好きなのかな?と思ったら「アレッ?」と思わせる態度になったり、ライバルが出てきてハラハラしたりしました。個人的にはルイスの祖母、伯爵夫人がとても好きです。
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モニター
ヒロインの置かれた環境では、心を打ち明ける相手もいないので強がるしかなかったのが伝わってきました。でもそこから抜けだす機会やタイミングもないまま、日々過ごしているところに、ルイスが現れて彼女の気持ちを変えていきます。なかなか伝わらないふたりの気持ちにハラハラします。
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ゆきりん
モニターにならない限り出会えなかったと思います。この作品のモニターになれて感謝です。30年前のロマンス。今読むと、新鮮な感じがしました。ヒーローがプリプリ嫉妬するところがよかった。今後もぜひ、マーガレット・ロームの作品を復活させて下さい。
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戦争による家庭の崩壊や自身の大病などを経て、毎日をただ生きているだけの生活に疑問を持った。闘病中の読書の習慣がやがて執筆活動に至った。登場人物の織りなすあや、会話の妙に特色がある。ハーレクインの黎明期を支えた作家のひとり。