作家詳細
2000年2月に刊行されたハーレクイン・テンプテーション「暗闇で愛して」で日本デビューを果たしたパメラ・バーフォード。以来、セクシーなラブシーンはもちろんのこと、小粋な会話とテンポのよいストーリー展開で多くの読者を魅了しつづけている。 現在、ニューヨーク郊外のロングアイランドに愛する夫ジェフと二人の子供とともに暮らす。ロングアイランドの土地柄は非常に刺激的で、パメラはこの地をたびたび作品に登場させている。地元の人しか知りえないような情報を巧みに織りまぜるため、ストーリーにリアルさが加わると同時に、ロングアイランドに興味を持った読者の反響も大きいという。 人気作家として忙しい毎日を送るパメラには、もう一つの顔がある。執筆の合間を縫って、フリーで活躍する編集者としての顔だ。刊行前の他作家の作品に目を通して文章をチェックし、体裁を整えることや、内容の詳細部分を一貫させることも大切な仕事。パメラいわく、一つの作品のなかで登場人物の瞳の色といった、細かいけれど重要な点が統一されていない作品が何と多いことか……。 行動的なパメラは、数年前ロングアイランド在住のロマンス小説家たちに提案して、アメリカロマンス作家協会の支部を設立し、会長職を経験した。人前で話すことも得意で、作家の集まりや図書館などでしばしば講演もこなす。パメラの作品に登場する、活発なヒロインたちはある意味では作者の分身と言えるだろう。 みずからの作品の中で一番のお気に入りは、2002年7月20日刊の「最高のパートナー」(T-409)。彼女の出世作ともいうべき、幼なじみの女性四人の恋と友情をスタイリッシュに描いた四部作『ウエディング・リング』のうちの一作品である。 代々、ストーリーテラーとしての才能がある家系の出身。パメラだけでなく、双子の姉妹パトリシア・ライアンもロマンス小説家として活躍している。