作家詳細
ハーレクイン・スーパーロマンスのトップ作家の一人、タラの日本でのデビュー作は、1998年に刊行された「ふたりの選択」(S-349)。ドラマティックなシチュエーションの中での女性の心理描写が絶妙な作家。北米では93年に刊行されたハーレクイン・スーパーロマンスで作家デビューを果たし、その作品でRITA賞の最終選考まで残った。 タラがハーレクインと出会ったのは14歳のとき。地元の食料雑貨店で贈呈本をもらったのが始まりだった。それ以来夢中になってしまい、高校生のときには、タイピングの授業中にタイプライターの陰に隠しながら読んでいたほどだった。 小さいころから物語を書くことが好きで、7歳のときには最初の小説を書き上げたという彼女は、16歳で地元新聞社の非常勤通信員に採用されたほど文章を書く能力に長けていた。大学では高校の英語教師の資格を取得し、作家活動に専念するまでは雑誌記者の経歴を持つ。 現在アリゾナ州に住むタラは、夫のケヴィンと結婚15周年を祝った夜に、教会に集まった友人たちの前で新たに結婚の誓いを交わしたことが、最近起きたもっともロマンティックな出来事だという。書くこと以外には、バレエを踊ることが趣味で、数年間レッスンを続けている。 最新作が常にもっとも思い入れが強いという彼女だが、一番気に入っている作品は、2000年6月に刊行された「彼女の秘密」(S-405)。ハーレクイン作家で好きなのは、デビー・マッコーマーだという。 愛する男性との間にロマンスを持続させる秘訣をタラはこう語る。“夫にとって何が大切かを理解し、常に特別な存在だと思わせてあげること。結婚前にデートしていたときの気持ちを忘れずに、今もデートを重ねています!” *RITA賞:アメリカロマンス作家協会(RWA)が授与する賞。コンテンポラリー、ヒストリカルなど10余りの部門で、部門ごとに一番優れた作品に与えられる。“ロマンス小説界のオスカー”ともいわれる。