おやすみ、リリー
その日が来ることを、ぼくは認めたくなかった── 老犬を、見おくる、ということ。 たくさん泣いたあと、心の温度が3度上がる本。
12歳のダックスフント、リリーと二人暮らしのぼく。ある日、ぼくはリリーの頭に小さなタコが張りついていることに気付く。その日から、あたりまえの日常は終わりをつげ、帽子のような“それ”とリリーとの奇妙な生活が始まる。日に日に弱ってゆくリリーのそばで、ぼくは彼女を守ることを誓う。でも、本当はわかっていた。その日が来ることを、ぼくは認めたくなかったのだ──
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