豪腕 使い捨てされる15億ドルの商品
投手の故障率50%、肘の手術率25%。 MLB は投手の故障によって、毎年5億ドルをドブに捨てている。 荒木大輔氏絶賛! 「何が正しいかではなく、事実として知ってほしい」 野球選手の肘の問題とトミー・ジョン手術のすべて──
2015年、ダルビッシュ有投手が肘の靭帯を損傷し、「トミー・ジョン手術(内側側副靭帯再建手術)」を受けた。今、アメリカでは大リーグの投手の4分の1がこの手術を受ける一方、10代の患者が急増し問題になっている。手術をすれば球速が上がると信じて、健康な肘にメスを入れるという噂さえあるのだ。最先端の医学と巨額の資金に支えられる「大リーグ」においてすら、なぜ腕は壊れ続けるのか。甲子園の投げ過ぎ問題に警鐘を鳴らした敏腕記者パッサンが1095日にわたりアメリカ人投手を密着取材。日本の事例も取り上げ、投手の故障の問題とトミー・ジョン手術のすべてに迫った、NYタイムズ・ベストセラー、傑作ノンフィクション。