<作品35>『別れるための一夜』

別れるための一夜

『別れるための一夜』
著者:リン・グレアム
定価:670円(税込)
ISBN:978-4-596-93591-5

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【編集部より】
夫に愛人がいることを知り、逃げ出したヒロインは、妊娠したことを彼に告げられないままひとりで子どもを産み……。ハーレクイン・ロマンスを代表する作家のひとり、リン・グレアムの傑作です!

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リュクは、彼女が着ている繊細な刺繍がほどこされたシンプルなドレスに目をやった。「きみはドレスアップしているんだね。とてもきれいだよ。それに、その服はぼくの贈り物にぴったりだ」

「贈り物?」

リュクは背後のテーブルに置いてあった小箱をとりあげ、彼女の手にのせた。

スターはあっけにとられ、椅子に腰を下ろして箱を開けた。なかには、幸運を呼ぶと言われるチャクラ・ネックレスが入っていた。彼女はそれをとりだし、動揺した顔でまじまじと見つめた。いつか本で見たことがある。カットがみごとな各種の天然石と水晶をバランスよく配置し、繊細な金の輪でつないであるネックレスだ。

リュクを見上げたスターの目には感嘆の色があった。「きれいだわ……どこで手に入れたの?」

「シンガポールにいるあいだに作らせたんだ。水晶や天然石が持つ効能を知っている専門家に手伝ってもらって、選ぶ石を決めた」

スターはゆっくり息を吸った。「で、でも、あなたは……」

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