<作品11>『砂の精の伝説』

砂の精の伝説

『砂の精の伝説』
著者:メレディス・ウェバー
定価:本体710円(税込)
ISBN:978-4-596-22324-1

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【編集部より】
男は言う――愛に言葉は要らない、と。女は言う――愛しているなら言葉にして、と。時に男女の間に立ちはだかる“愛の言葉の壁”をどう乗り越えるのか? 砂漠のシークが孤独なヒロインへ捧げる珠玉の告白!

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「こんなときにこんな場所でする話ではないかもしれないが、次にいつこの三人だけで会えるかわからないから」

カリファは眉根を寄せた。こんなに悩んでいる彼を見るのはリズにとって初めてだった。彼が笑みを浮かべる。何か重大なことが起こりそうな気配だ。

緊張が最高点に達した。

リズは固唾をのんで待った。

すると彼は彼女の両肩をつかみ、困ったような笑みを浮かべた。「物好きな金持ちの男と結婚する気はないか?」

カリファは言った瞬間、失敗したと思った。しかし、あとの祭りだ。だが“結婚してくれ”とシンプルに言う以外、気のきいた言葉など何一つ浮かばなかった。リズが仰天するのも当然だ。

「結婚?あなたと?なぜ?」

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